月明かりの下で
最終更新：ID:XY6rLF8ngw 2016年10月25日(火) 00:49:30履歴
シナリオ名：月明かりの下で
シナリオ作成：たぬちき
推薦PC１〜４人（冒険回数０〜４回のウタカゼ推薦）
予定セッション：オンラインテキストセッションで５〜６時間程度
■シナリオの概要
コビット族たちが暮らすユーナ村には
ウサギの世話をしているコビット族の女の子、ミイナが住んでおりました。
カイウサギは臆病ですが、優しくてとっても愛らしい者たちです。
ミイナはウサギが大好きでした。しかし彼女には１つだけ心配事がありました
そのカイウサギの子供たちの中にひときわ小さくて体の弱いウサギがいたのです。
ミイナは一生懸命子ウサギの世話をしました。
しかしながらその甲斐も報われずに、子ウサギは病に陥ってしまいます。
子ウサギは意識が朦朧としているようで、話しかけてもなにも反応を示しません。
ミイナは隣の村に病気に詳しいお医者さんがいるという話を聞いて
勇気を振り絞って村の外へとウサギに騎乗して出て行きました。
あともうすこしで隣の村であるダハの村へと着くところでした、
しかし空から突然大きなトンビが現れたのです。
パニックになった乗りウサギに必死にしがみついていたミイナは、
道の途中で子ウサギを落としてしまいます。
助けようとしましたが、ミイナは恐ろしくてウサギを助ける事ができませんでした。
なんとか逃げ出そうと走りましたが、彼女はトンビに捕まって食べられてしまったのです。
落とされた子ウサギは目を覚ましますが、周りには誰もいませんでした。
ここは見知らぬ場所で大好きな村もミイナも見辺りません。
心話で周りに助けを求めても誰も子ウサギを助けてくれるものはいませんでした。
子ウサギは自分が捨てられたのだと思いました。
悲しい気持ちが胸いっぱいに広がり、ウサギはコビット族を恨みました。
その気持ちは悪意を呼び込みやがて悪意の精霊へと姿を変えていきました。
悪意の精霊はやがて自分の育ったユーナの村を見つけ出します。
そこで村のウサギたちを仲間に引き入れて、
真夜中の月明かりの下で村を滅ぼそうとする計画を立てたのです。
■オープニングクエスト
夏の暑さは薄れて、過ごしやすくなった秋の季節。
ヒガンバナが辺りの野山一面に広がり、
草陰からはスズムシの鳴く声が聞こえてきます。
時刻は夕方。ウタカゼたちは任務の帰りに、ユーナ村を訪れています。
丁度今日の夜にお月見があるようで村の人たちはお団子を作ったり、ススキを
飾ったりと大忙しの様子です。
君たちがその準備を手伝ったりして過ごしていると、こんな噂話が聞こえてきます。
「ねえ、知ってる？この村にゆうれいが出たんだって。」
「ゆうれいってなに？」
「死んだコビット族がこの世に未練を残して、この世を未だにうろついているのさ…自分と同じ目に合わせようとしてな！」
「こわいよお、そういう話やめようよお…」
「その女の子の幽霊はあの木の近くでいつもダハの村を眺めているらしい」と柳の木を指さします。
と聞こえてきます。
そんな時、「た、大変だあ、ウサギたちが見当たらない。脱走したんだあ！」と慌てた声が聞こえてきます。
ウサギが飼育されていた牧場では、ウサギが一匹も見当たりません。
「柵が壊されている…？誰が一体こんなことをしたんだ…？」
「も、もしかして幽霊の仕業…？」
「ああ…幽霊の祟りだあ…この村は呪われてしまったんだ…！」
なんてぎゃーぎゃーパニックになっております。
【知恵】+＜狩り＞ 達成値２ より
ウサギたちの足跡がススキ草原へと続いていることに気が付くでしょう。
「恐らくなにかに怯えて逃げ出してしまったのだろう」
「ウタカゼたちよ、どうか私の可愛いウサギたちを連れ戻してはくれないだろうか？」
「逃げ出したのは、ブッチ、ギン、モフモフ、プリン、ロッキー、ピコ、ラン、ルナ、ラビ、バニラの１０頭だ」
逃げ出したウサギの数は全部で１０匹。
君たちはウサギの追跡を行うこととなるだろう。
もしもウサギをそのまま追う場合は、そのままウサギ捕獲大作戦！へと移る。
幽霊について調べるならば、
【愛情】+説得 達成値２より
幽霊が夜の柳の木の下に出没すること。
何かを探している様子で、涙を流していることを聞くことができる。
幽霊に会うために夜まで待機した場合。
白い靄が現れ、それは姿を現します。
肌は透き通るほどに白く、ゾッとするような寒気を感じますが、
それは悲しそうな表情を浮かべながら、ぼうっと向こうの方を見ています。
話しかけると、驚いた様子であなたたちに話しかけてきます。
「私の名前は、ミイナ。私のウサギを探しているの」
「小さい子ウサギで名前はイチゴ。」
「ダハへと向かう途中、トンビに襲われてあの子とはぐれてしまった」
「あの子はどこに行ってしまったのかしら」と悲しそうな表情を見せる。
もしもあなたたちがイチゴを探すことを約束すると、
「ありがとう…。」
「どこにいるのかわからないのだけれど、あの子の泣いている声が聞こえてくる気がするわ…」
「きっとまだ、あの子は迷子なの。生まれつき片耳に切り込みがある子だからすぐわかると思うわ」
「もしも探すのなら、月明かりだけでは辛いだろうからこれを持って行って」と
ヒカリゴケの提灯（レベルアップブックＰ８１）を渡してくれます。
そして彼女はふっと、姿を消してしまうでしょう。
■ウサギ捕獲大作戦！
クエスト��
２頭のウサギが村の付近でゆっくりとくつろいでいた。
【愛情】+＜心話＞で彼らになにがあったのかを知ることができだろう。
どうやら大きなウサギが外から柵を壊して、そのウサギに従ってみんな逃げ出したのだという。
そのウサギはとても凶暴な様子で、従わなかったら恐ろしいことをするぞと脅されたらしい。
彼らに戻ってほしいとウタカゼが伝えれば村へと戻ってくれる。
クエスト��
２頭のウサギは怯えていて、怪我をしているようだ。
【知恵】+＜学問＞でウサギを治療することができる。
ウサギは包帯でぐるぐる巻きにされ、なんとか自力で歩けるようになったようだ。
クエスト��
２頭のウサギが大きな鳥に襲われている様子だ。あれは…トンビだ！
トンビ１体との戦闘になる。
クエスト��
２頭のウサギを発見するが、目が赤く輝いている…！
彼らは君たちに襲い掛かってきた！
彼らを倒すと、残りの仲間がどこに行ったかを教えてくれることだろう。
しんと静まり返った夜の丘。
虫たちの声さえも聞こえず、生き物の声は聞こえない。
黒いベールに包まれた空は、ひとつひとつの星々が光を放ち、
キラキラと輝いています。
高い丘の先には、まん丸なお月さまが浮かび上がっているように見える。
しかし、月はだんだんと赤く染まっていく。
まるで悪意の精霊の瞳のように、恐ろしい輝きを放っていた。
その月に黒い影が映り込みます。
３頭のウサギがそこには居ました。
全部で１０匹のはずでしたが…よく見れば１頭だけやけにデカい。
それはギラギラと鈍く輝いた赤い目をしていた。
額には鈍く光る鋭い角を生やしています。
耳が千切れた巨大なウサギ（イチゴ）は、すでに悪の精霊と変わってしまったのだった。
ジャカロープとの戦闘に入ります。
■エピローグ
無事ジャカロープを倒した君たちは、村へとウサギを連れて帰ります。
村の者たちは大喜びで、ウタカゼたちにお団子を振る舞うでしょう。
宴会も盛り上がり、ウサギたちも曲に合わせてぴょんぴょんと可愛らしくはねています。
優しい月明かりが村を照らす。
もしも君たちが幽霊にこのことを報告するのであれば、
幽霊である少女は悲しそうな笑みを浮かべます。
「そう…イチゴは悪意に呑まれてしまったのね…」
「でもさっき、イチゴの泣いていた声が消えたの」
「そして私に今までありがとうって。声が聞こえたわ」
「きっとイチゴはあのお月さまの向こうへと旅たつことができたのだと思う」
「あの子を救ってくれて、本当にありがとう…」
とあなたたちに感謝を示すでしょう。
賑やかな宴会の中で、幽霊の少女は悲しみながらも
君たちと一緒に美しく輝く十五夜の月を眺めていることだろう。
■作者より
このシナリオを草野さんへと捧げます。
いつも素敵なシナリオを掲載してくださりありがとうございます！
今回はウサギまみれな短編シナリオです。どうぞ回してやってくださいませ！
シナリオ作成：たぬちき
推薦PC１〜４人（冒険回数０〜４回のウタカゼ推薦）
予定セッション：オンラインテキストセッションで５〜６時間程度
■シナリオの概要
コビット族たちが暮らすユーナ村には
ウサギの世話をしているコビット族の女の子、ミイナが住んでおりました。
カイウサギは臆病ですが、優しくてとっても愛らしい者たちです。
ミイナはウサギが大好きでした。しかし彼女には１つだけ心配事がありました
そのカイウサギの子供たちの中にひときわ小さくて体の弱いウサギがいたのです。
ミイナは一生懸命子ウサギの世話をしました。
しかしながらその甲斐も報われずに、子ウサギは病に陥ってしまいます。
子ウサギは意識が朦朧としているようで、話しかけてもなにも反応を示しません。
ミイナは隣の村に病気に詳しいお医者さんがいるという話を聞いて
勇気を振り絞って村の外へとウサギに騎乗して出て行きました。
あともうすこしで隣の村であるダハの村へと着くところでした、
しかし空から突然大きなトンビが現れたのです。
パニックになった乗りウサギに必死にしがみついていたミイナは、
道の途中で子ウサギを落としてしまいます。
助けようとしましたが、ミイナは恐ろしくてウサギを助ける事ができませんでした。
なんとか逃げ出そうと走りましたが、彼女はトンビに捕まって食べられてしまったのです。
落とされた子ウサギは目を覚ましますが、周りには誰もいませんでした。
ここは見知らぬ場所で大好きな村もミイナも見辺りません。
心話で周りに助けを求めても誰も子ウサギを助けてくれるものはいませんでした。
子ウサギは自分が捨てられたのだと思いました。
悲しい気持ちが胸いっぱいに広がり、ウサギはコビット族を恨みました。
その気持ちは悪意を呼び込みやがて悪意の精霊へと姿を変えていきました。
悪意の精霊はやがて自分の育ったユーナの村を見つけ出します。
そこで村のウサギたちを仲間に引き入れて、
真夜中の月明かりの下で村を滅ぼそうとする計画を立てたのです。
■オープニングクエスト
夏の暑さは薄れて、過ごしやすくなった秋の季節。
ヒガンバナが辺りの野山一面に広がり、
草陰からはスズムシの鳴く声が聞こえてきます。
時刻は夕方。ウタカゼたちは任務の帰りに、ユーナ村を訪れています。
丁度今日の夜にお月見があるようで村の人たちはお団子を作ったり、ススキを
飾ったりと大忙しの様子です。
君たちがその準備を手伝ったりして過ごしていると、こんな噂話が聞こえてきます。
「ねえ、知ってる？この村にゆうれいが出たんだって。」
「ゆうれいってなに？」
「死んだコビット族がこの世に未練を残して、この世を未だにうろついているのさ…自分と同じ目に合わせようとしてな！」
「こわいよお、そういう話やめようよお…」
「その女の子の幽霊はあの木の近くでいつもダハの村を眺めているらしい」と柳の木を指さします。
と聞こえてきます。
そんな時、「た、大変だあ、ウサギたちが見当たらない。脱走したんだあ！」と慌てた声が聞こえてきます。
ウサギが飼育されていた牧場では、ウサギが一匹も見当たりません。
「柵が壊されている…？誰が一体こんなことをしたんだ…？」
「も、もしかして幽霊の仕業…？」
「ああ…幽霊の祟りだあ…この村は呪われてしまったんだ…！」
なんてぎゃーぎゃーパニックになっております。
【知恵】+＜狩り＞ 達成値２ より
ウサギたちの足跡がススキ草原へと続いていることに気が付くでしょう。
「恐らくなにかに怯えて逃げ出してしまったのだろう」
「ウタカゼたちよ、どうか私の可愛いウサギたちを連れ戻してはくれないだろうか？」
「逃げ出したのは、ブッチ、ギン、モフモフ、プリン、ロッキー、ピコ、ラン、ルナ、ラビ、バニラの１０頭だ」
逃げ出したウサギの数は全部で１０匹。
君たちはウサギの追跡を行うこととなるだろう。
もしもウサギをそのまま追う場合は、そのままウサギ捕獲大作戦！へと移る。
幽霊について調べるならば、
【愛情】+説得 達成値２より
幽霊が夜の柳の木の下に出没すること。
何かを探している様子で、涙を流していることを聞くことができる。
幽霊に会うために夜まで待機した場合。
白い靄が現れ、それは姿を現します。
肌は透き通るほどに白く、ゾッとするような寒気を感じますが、
それは悲しそうな表情を浮かべながら、ぼうっと向こうの方を見ています。
話しかけると、驚いた様子であなたたちに話しかけてきます。
「私の名前は、ミイナ。私のウサギを探しているの」
「小さい子ウサギで名前はイチゴ。」
「ダハへと向かう途中、トンビに襲われてあの子とはぐれてしまった」
「あの子はどこに行ってしまったのかしら」と悲しそうな表情を見せる。
もしもあなたたちがイチゴを探すことを約束すると、
「ありがとう…。」
「どこにいるのかわからないのだけれど、あの子の泣いている声が聞こえてくる気がするわ…」
「きっとまだ、あの子は迷子なの。生まれつき片耳に切り込みがある子だからすぐわかると思うわ」
「もしも探すのなら、月明かりだけでは辛いだろうからこれを持って行って」と
ヒカリゴケの提灯（レベルアップブックＰ８１）を渡してくれます。
そして彼女はふっと、姿を消してしまうでしょう。
■ウサギ捕獲大作戦！
クエスト��
２頭のウサギが村の付近でゆっくりとくつろいでいた。
【愛情】+＜心話＞で彼らになにがあったのかを知ることができだろう。
どうやら大きなウサギが外から柵を壊して、そのウサギに従ってみんな逃げ出したのだという。
そのウサギはとても凶暴な様子で、従わなかったら恐ろしいことをするぞと脅されたらしい。
彼らに戻ってほしいとウタカゼが伝えれば村へと戻ってくれる。
クエスト��
２頭のウサギは怯えていて、怪我をしているようだ。
【知恵】+＜学問＞でウサギを治療することができる。
ウサギは包帯でぐるぐる巻きにされ、なんとか自力で歩けるようになったようだ。
クエスト��
２頭のウサギが大きな鳥に襲われている様子だ。あれは…トンビだ！
トンビ１体との戦闘になる。
クエスト��
２頭のウサギを発見するが、目が赤く輝いている…！
彼らは君たちに襲い掛かってきた！
彼らを倒すと、残りの仲間がどこに行ったかを教えてくれることだろう。
しんと静まり返った夜の丘。
虫たちの声さえも聞こえず、生き物の声は聞こえない。
黒いベールに包まれた空は、ひとつひとつの星々が光を放ち、
キラキラと輝いています。
高い丘の先には、まん丸なお月さまが浮かび上がっているように見える。
しかし、月はだんだんと赤く染まっていく。
まるで悪意の精霊の瞳のように、恐ろしい輝きを放っていた。
その月に黒い影が映り込みます。
３頭のウサギがそこには居ました。
全部で１０匹のはずでしたが…よく見れば１頭だけやけにデカい。
それはギラギラと鈍く輝いた赤い目をしていた。
額には鈍く光る鋭い角を生やしています。
耳が千切れた巨大なウサギ（イチゴ）は、すでに悪の精霊と変わってしまったのだった。
ジャカロープとの戦闘に入ります。
■エピローグ
無事ジャカロープを倒した君たちは、村へとウサギを連れて帰ります。
村の者たちは大喜びで、ウタカゼたちにお団子を振る舞うでしょう。
宴会も盛り上がり、ウサギたちも曲に合わせてぴょんぴょんと可愛らしくはねています。
優しい月明かりが村を照らす。
もしも君たちが幽霊にこのことを報告するのであれば、
幽霊である少女は悲しそうな笑みを浮かべます。
「そう…イチゴは悪意に呑まれてしまったのね…」
「でもさっき、イチゴの泣いていた声が消えたの」
「そして私に今までありがとうって。声が聞こえたわ」
「きっとイチゴはあのお月さまの向こうへと旅たつことができたのだと思う」
「あの子を救ってくれて、本当にありがとう…」
とあなたたちに感謝を示すでしょう。
賑やかな宴会の中で、幽霊の少女は悲しみながらも
君たちと一緒に美しく輝く十五夜の月を眺めていることだろう。
■作者より
このシナリオを草野さんへと捧げます。
いつも素敵なシナリオを掲載してくださりありがとうございます！
今回はウサギまみれな短編シナリオです。どうぞ回してやってくださいませ！
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